WEB体験版「書く講座」
はじめての方向けに雰囲気が伝わればと思います。
(これまで開催するのに必死だったので、写真は少しずつ揃えていく予定です。)
また、これまで参加された方で、
「毎回参加はできないけれど、読んでもらいたい文章がある」という方や、
「知らない人の前で出すほどではないけれど、読んでみたい文章がある」
という場合などに、ご自身で関心のある方を集め、
下記の流れに沿って「書く講座」を開くことができます。
開催するよ、したよ、という連絡をいただけるなら嬉しいですが、必須ではありません。ご自由にご活用ください。
1:予定の時間に集まる
あたり前のようですが、「書くこと」や「読むこと」は、その日、そのときの自分とは切り離せません。「書く講座」では、主催や講師も含めて「その日、その場所に集まった人」によって持ち込まれた文章が読まれます。なので、ここは外せません。
2:主催より挨拶
主催者とは、「その日、その場所に、人が集まる理由をつくった人」のことだと思っています。まずは自らのつくった理由によって集まっていただいた方に向けて、主催よりご挨拶します。
3:集まった方から一言
人は昨日と今日ではまったくの別人、とまではいかなくても、日々少しずつ変化しています。その人の声も昨日と今日では少しずつ違います。
話される内容もさることながら、集まった方の声が、その日、その場に響くこと、そうすることでその日の「書く講座」が少しずつ形になっていきます。(なので、苦手な方は名前だけもかまいませんし、なんなら「パス」の一言だけでも、まったくかまいません。)
4:講師の話
「書く講座」では、教えたり学ばせるための決まりきった内容はほとんどありません。(それでもなんとかまとめたものを雑誌『言語』に書いています。よろしければお読みください。とちゃっかり宣伝。)なので、ここで講師が話すことは、自分にとっての「書くこと」や「読むこと」についての最先端の景色について、です。どんな内容になるかは、講師もその日そのときにならないと分かりません。
5:読み方の説明
講師が教える唯一のことが、この「読み方」です。大谷の言葉を借りればこの読み方は「何世紀に、誰が、何の目的で書いたのかわからない古文書が目の前にあるとして、その人が何を見て、何を伝えようとこの文字を書いたのか、一つ一つを読んでいく。」という言い方になります。
逆に「ただ読む」のではない読み方として、興味や関心のある部分を拾って読む、間違いや改善点など何かを探して読む、などがあります。もちろん質問も気軽にできます。
6:バカ丁寧に読む
持ち込まれた文章の長さにもよりますが、短くても30分、多いときで1時間ほど、読む時間を取ります。読み方はそれぞれ自由で、声に出して読んでも、黙読でもいいですし、線の引き方なども特に決まりはありません。
7:それぞれどう読んだかを話し合う
集まった人それぞれが、文章をどう読んだのか話していきます。
このとき、それぞれの見え方がまるで3Dのように立体的に重なっていき、文章の奥行きが勝手に見えるようになっていきます。
個人的な感想ですが、はじめてこの景色を見た時、「読む」という体験が全て壊れるような感覚がありました。文字に血が通っていって、みずみずしく鮮やかな世界がそこに現れたのです。そして、カサカサで乾燥しきった読み方をしていたぼくの世界は、大量の水で溢れました。
これまでに参加した方の感想はこちら
ちなみに、この新鮮さは回を重ねていっても減らず、毎回初めて参加したときのようなみずみずしさがあります。これは「読むこと」の一回性に由来していて、同じ文章をもう一度同じメンバーで読んでもまったく新しい景色が見えると、今は断言することができます。
いやー、次はどんな景色が待っているのか、楽しみです。
終わり(書き手:小林)